どうも、易経を学ぶ晋之助です。
台湾といえば何といっても観光!
おいしいものを食べて、綺麗な風景を見て、現地の優しい人たちに触れて。いい思い出が残せる素晴らしい旅先です。
そうやって台湾にハマったり、現地に友人ができたりすることで、現地で話せるようになれたらなと思う人は少なくないはず。
でも台湾の言葉を調べるといろいろ出てくるから、ちょっと分かりづらいかな。
「中国語」「台湾華語」「台湾語」「繁体字」って、どれを覚えればいいか初めのうちは混乱しちゃうよねー。
ということで今回は、「そもそも台湾の言葉って何?」から「どうやって勉強をスタートするか」まで、この記事でお伝えしていきたいと思います!
台湾の言語について
そもそも台湾って何語を話すの?
ずばり言いますと、台湾で主に話されているのは中国語です。
そういえば「台湾って台湾語じゃないのー?」ってよく聞かれるー!
そういう質問も半分は正解。台湾語という言語も存在していて、家族内・親しい友人との間のコミュニケーションでよく使われる方言に近い感覚のものです。
ただ、方言と同じく若い人は話せなくなっている傾向にあります。
ということで、台湾でコミュニケーションを取りたい場合は、まずは中国語を学ぶのがベスト。
ただし、中国(中国大陸)で使われる中国語とは違いがあります。
台湾華語と普通語の違い
台湾で話される中国語は「台湾華語」とも言われ、中国で話される「普通語」と比べると、語彙・発音・イントネーションなどが違います。
例えば語彙でいうと、タクシーのことを台湾では「計程車」、中国では「出租车」と表現します。
しかしベースとなる言語は同じなので、台湾華語と普通語同士でやり取りすることは可能です。
台湾華語と普通語の違いを表にしてみるとこんな感じです。
主要言語 | 文字 | |
台湾 | 中国語(台湾華語) | 繁体字 |
中国 | 中国語(普通語) | 簡体字 |
大きな違いは文字。
いわゆる漢字で成り立っているのはどちらも同じですが、台湾は繁体字(日本語でいう旧漢字のような難しい文字)、中国では簡体字(その名の通り簡単な文字)が使われます。
例えば日本語の「関」という漢字。繁体字は「關」となり、簡体字は「关」となります。
同じ漢字でも、繁体字と簡体字を比べると全然違います!
もちろん共通する文字はあるのですが、どちらかの文字に慣れてしまうと、一方の文字を理解するのにとても苦労します。
そのため中国語を「繁体字で学ぶか」「簡体字で学ぶか」は大きな分岐点となりますので、自分が将来関わりたい国を見据えて選択しましょう。
さて、ここからは台湾華語を選択した人に対して、まず何から始めればいいかをお伝えしていきます。
まずは注音(ボポモフォ)を学ぶべし
注音(ボポモフォ)とは?
突然ですが、パソコンのキーボードで繁体字の漢字を打つとき、どうやって打つかご存じですか?
ちなみに日本語は「ローマ字」で平仮名を表示させますよね。
例えば、k + a = 「か」となるように、子音と母音の組み合わせで文字を作ります。
私たちが普段使っている日本語と同じように、台湾で使われる中国語(台湾華語)でも子音と母音を記号で表した発音記号として『注音符号』というものが存在します。
中国で使われる中国語の『ピンイン』にあたるものですね。
つまりは注音符号は、台湾華語で使う繁体字の文字の読み方と言うことができ、日本語の「あいうえお」や英語の「abc」の習得を避けて通れないように、台湾の中国語を学ぶにあたって注音マスターは欠かせません。
注音符号の一覧は次の通り。
何やらひらがなのようなものも混じってますが、覚えるにあたって特に関係はないので、とりあえず無視してください。
特に最初はよく分からない謎記号の集合体にしか見えないはず。
でも大丈夫、安心してください。全部で37文字しかありません。
ひらがなより少なく、abcよりちょっと多い程度です。この37文字をマスターしてしまえば、台湾華語習得の第1ステップをクリアしたも同然です。
ちなみにこの注音は、先頭4文字の音をとって「ボポモフォ」とも呼ばれます。
「ㄑ一ㄝ」って何て読む?
いきなりですが、みなさんは上の文字を何と読むか分かりますか?
「そりゃ『くーせ』じゃない?え、なに?臭豆腐のこと?」なんて、台湾ジョークをかます人もいるかもしれません。
でも残念ながら違うんですね。
なんとこの3文字で「チィエ」という発音になり、声調にもよりますが「切」や「茄」といった漢字の読みとなります。
この注音(ボポモフォ)の読み方を覚える。それが繁体字、そして台湾華語を習得していく第一歩です。
それでは次に、その注音(ボポモフォ)の学習方法をお伝えしていきます!
注音(ボポモフォ)の覚え方
アプリを使う
まずはアプリを使ってシンプルに、そして楽しく学ぶのが一番です。
多くの人にとって注音(ボポモフォ)は初めての学習になるでしょうから、なるべくストレスを感じないアプリを選びましょう。
私が使っていたアプリはandroidのみでの配布のものでしたが、参考までに共有します。
ひとつひとつの注音符号に音声が付いていて、その注音を使った単語の例も出してくれるのでとても分かりやすかったです。
ㄅㄆㄇ注音學習卡(ボポモ注音学習カード)
iPhoneを使っている人は、App Store評価の高いアプリを何個か試してみてください。
androidもiPhoneも、注音アプリは多くないので数日試してみて合わなければまた次のアプリ、というのを繰り返してみるのもアリです。
私の場合は、アプリを使いながら1日1時間ほどを注音の学習に費やし、だいたい1ヶ月で37文字をマスターしたので次のステップに移りました。
スマホのキーボードに注音を追加する
注音をある程度覚えたら、次はちょっとした実践形式です。スマホのキーボードに中国語を追加しましょう。
ここまでのステップは比較的簡単です。
androidはこの手順を参考に、iPhoneの場合はこの手順を参考にキーボードの言語を中国語(繁体・注音)に変えてみてください。
無事にキーボードを追加できた人は、google検索などで注音を使って繁体字を打ってみましょう。
はじめはどんな単語を打ち込めばいいか戸惑うでしょうが、アプリで覚えた単語を何個か試してみるといいですよ。
私がキーボードの設定をしたとき、自分の手から繁体字が生まれてくるということにとても感動したのをいまだに覚えています。
まとめ
注音(ボポモフォ)を使って繁体字が打てるようになれば、次は対人でチャットをしてみる、という段階に行きたいところですがそれはまた別の機会に。
今回は、初心者が台湾で使う中国語(台湾華語)の学習をどう始めるかというテーマに沿って、以下のことをお伝えしました。
早い人であれば、1~2ヶ月ほどで注音を覚えられるはずです。万里の道も一歩から、台湾華語習得も注音から、です!
馴染みのない注音ですが、まずはトライしてみることが大切です。
この記事を読み終わった方は、早速アプリをダウンロードして注音習得に取り掛かりましょう!