環島

【環島 Day 11】玉里→花蓮 (119km) 〜自転車素人なのに台湾一周〜

2023年9月24日

 

この日のゴールは花蓮なのですが、

花蓮到着後もそのまま少し北上し、

太魯閣(タロコ)国立公園へ向かいます。

 

花蓮から北100kmは断崖絶壁の狭い道が続き

落石や走行中の大型車との接触など

生身で走る自転車ではリスクが絶えません。

 

台湾観光局の「環島」資料 も注意喚起しており

この区間は鉄道を利用するのが一般的です。

 

地図の地点マーク(赤)が花蓮駅で、

紫色のラインが鉄道を使った区間です。

赤のラインはいつも通り自転車使用の区間。

 

 

太魯閣国立公園の最寄り駅で下車し、

そこからまた自転車で国立公園を巡り、

また鉄道に乗って花蓮に宿泊のため戻る。

 

なかなか忙しい1日になりそうな

環島11日目のスタートです。

 

注意点

太魯閣国立公園でのルールとして

ヘルメットの着用が義務です。

(自転車用のヘルメットでOK)

 

というのも2017年に落石事故があり、

日本人サイクリストが亡くなられました。

 

以降、再発防止策は施されていますが、

訪問時はできるだけ注意しましょう。

 

始めは登り、あと平坦

 

北回帰線

玉里を出発したあとに到達する

舞鶴という場所には、

北回帰線のモニュメントがあります。

 

北回帰線とは、

夏至のときに太陽が真上にくる地点を

結んだ線のことです。

 

黄色の線が北回帰線(Google Earthより

 

台湾西部の嘉義を走っているときは

あっさり通り過ぎてしまいましたが、

嘉義にもモニュメントはあったようです。

 

夏至の正午に北回帰線上にいると、

真上を太陽が通ることで

影が全くなくなるという現象が見られます。

 

日本では体験できないので、

いつかチャンスがあれば

やってみたいですね。

 

お茶の名産地、舞鶴

玉里を出て割とすぐ、

標高200mちょっとを登る、

坂道が現れます。

 

この辺りは舞鶴という地名で

日本統治時代はコーヒー栽培で栄え、

現在は茶葉栽培で有名です。

 

この地域のお茶の特徴は、

わざと虫に茶葉を噛ませること。

 

そうすることで葉の自己治癒能力を高め、

香り高く甘い紅茶が出来上がるのだそう。

 

虫に噛ませるために無農薬で栽培し、

虫噛み具合を一枚ずつ手摘みで確認するため、

出荷される量はごくわずか。

 

そのため消費されるのはほとんど台湾国内、

という貴重な茶葉なのです。

 

この日は先を急ぐ行程だったため

実際に紅茶を飲むことはできませんでしたが、

また環島する機会があれば飲んでみたいです。

 

サイクリスト多い

舞鶴を過ぎてからの道は

ほとんど平坦で信号も少ない

とても走りやすい直線。

 

そのためこの環島旅史上かつてないほど

ロードバイクに乗っている人が

多く見られました。

 

ちょっとした町に入ったときの赤信号で

横に並んで青になるのを待っていると

ちょいちょい話しかけられます。

 

私に話しかけてくれた

ガチのサイクリスト風おじさんは、

地元の人だと言ってました。

 

山で囲まれた牧歌的な風景の中を

平日のお昼に自転車で走れるなんて、

素敵な自転車ライフです。

 

自転車で台湾鉄道に乗車する方法

 

環島旅で初の「人車同行」

朝7時すぎに玉里を出て、

花蓮駅に着いたのは13時ごろ。

 

太魯閣(タロコ)国立公園に向かうため、

花蓮駅から自転車と一緒に鉄道に乗って

国立公園の最寄駅である新城駅を目指します。

 

自転車を列車に載せる、というと

自転車をすっぽり覆える「輪行袋」が

必要になるのが一般的。

 

ただし、台湾鉄道(以下「台鉄」)では

ある一定のルールはありますが、

自転車をそのまま列車に載せられます。

 

※もちろん輪行袋での移動も可能です

 

台鉄のサイクルトレインのページによると

自転車をそのまま列車に載せることを

中国語では「人車同行」と呼ぶそうです。

 

そのルール概要を以下に記しますが、

ルール③以外は自動券売機を使えば

結果的にルール遵守できたことになります。

 

主要駅には日本語案内に切替可能な

自動券売機がありますので、

あまり難しく考えなくても大丈夫です。

 

 

ルール① 全列車に載せられるわけではない

どの列車でも自転車を載せられる、

というわけではありません。

 

そのまま自転車を載せられる列車種別は、

いわゆる普通列車や快速列車にあたる

区間車区間快車がほとんどです。

 

日本の相当種別
特急自強号、太魯閣号、普悠瑪号
急行莒光号
快速復興号・区間快車
普通区間車・普快車

 

前もって時刻を調べたい場合は、

台鉄サイクルトレイン(兩鐵列車)用の

時刻表ページで確認できます。

 

各列車にある自転車マークが「人車同行」のサイン

 

とはいえ、

事前に時間を調べる必要がなければ、

自動券売機で済ませられます。

 

サイクル列車のアイコンを選ぶと、

どの時間の列車に乗るか

候補を表示してくれます。

 

こりゃめっちゃ便利。

 

 

ルール② 自転車分の料金も支払う

自転車を列車にそのまま載せる場合、

大人料金の半分の運賃がかかります。

子ども料金扱いですね。

 

もちろん輪行袋に入れれば、

荷物扱いなので料金はかかりません。

 

あくまで「人車同行」の場合のみです。

 

これもルール①と同じく自動券売機を使えば、

自転車分の運賃が表示される仕組みですので

ルール②も簡単にクリアできます。

 

ルール③ 載せられる車両が決まっている

このルールだけは残念ですが、

自動券売機だけではクリアできません。

 

自転車はどの車両に乗せるべきか、

駅のホームにいる駅員さんに

直接聞く必要があります。

 

公式情報として確認はできませんでしたが、

花蓮駅から新城駅に向かう場合は

最後部の車両に乗るのが正解とのこと。

 

※運転室のドアを自転車で塞がないように注意

 

ただ、私の場合たまたま聞いた駅員さんが

最前部車両の近くにいた人だったので、

 

「本当は最後部の列車なんだけど…

新城までなら乗客も少ないし、まぁ最前部でいいよ」

 

と言ってくれました。

このユルさ(?)が台湾っぽくていいですね。

 

こういったケースもありますので、

やはり駅員さんに聞くのがベストです

 

トラブル

と、まぁ偉そうに語ったわけですが、

これらの情報の半分くらいは

後から知ったものです。笑

 

当時の私は自動券売機の存在を知らず、

自転車の切符を買うために

台鉄の窓口に向かいました。

 

「自分と自転車の分の切符をください」

 

と中国語で言ったつもりだったのですが、

渡された切符は自転車の分だけでした。

 

このことにずっと気づかず、

自分の分も含まれていると思っていたので、

新城駅の改札で駅員さんに

 

「ちょっと、自転車分の切符しかないよ!」

 

と止められたときには

何のことか分からず頭が真っ白に。

 

結局その場で不足分を現金で支払って、

事なきを得ました。

 

こうした勘違いを防止するためにも、

自動券売機の使用をオススメします。笑

 

ちなみにこのとき対応してくれた駅員さん。

 

私が太魯閣(タロコ)国立公園から戻ってきて

花蓮駅に帰ろうとしたときも改札にいて、

改札からホームの乗り場まで案内してくれました。

 

 

頭が真っ白になったときの私を見て、

よほど頼りなく映ったのでしょう。笑

 

環島中に何度も救われた、

台湾の人の優しさエピソードの1つです。

 

絶景タロコは1日必要

 

見どころ多すぎ

新城駅に着いたのは14時前。

 

ここからひとまず

太魯閣ビジターセンターを

目指します。

 

 

ビジターセンターには、

台湾の自然について説明された

展示コーナーがあります。

 

が、ゆっくりしている時間はありません。

 

太魯閣(タロコ)国立公園には、

数多くの必見スポットがあり、

またハイキングコースもあります。

 

 

結果的に、半日だけでは

到底回り切れませんでした。。

 

太魯閣をゆっくり見たい場合は、

まる1日確保しておくことを

オススメします。

 

半日でどれだけ回れたか、

というのを以下参考までに。

 

太魯閣の入口の門

 

太魯閣ビジターセンターに

到着する前に現れる、

まさに太魯閣への入り口。

 

この門の右にある道を行けば、

ビジターセンターです。

 

左の道は一方通行なので

ここからは通れませんが、

太魯閣の観光スポットを巡る重要ルート。

 

ひと通り巡ってきたあとは、

この道から戻ってきます。

 

ちなみにこの道をまーっすぐ行けば、

台湾の反対側、西部の台中に行けます。

 

標高3000mを超えるらしいので、

自転車では絶対に行きたくないですが。。

 

門のすぐそばにはこんな石碑もあります。

 

 

ここでもぜひ写真を撮っておきましょう。

 

太魯閣ビジターセンター

 

上でも書いたように

展示コーナーがあったり、

パンフレットがもらえる場所。

 

砂卡礑(シャカダン)歩道

 

橋から下に降りて行き、

渓谷沿いに続く小道を

歩くことができます。

 

ただ、ここの見どころは

降りる前のその橋。

 

 

左右両側の欄干に飾られた

合計100の獅子像です。

 

なんとこの獅子像たちは、

100個それぞれに個性があって

表情や仕草が全て違っています。

 

しょんぼり獅子に、よそ見獅子などなど

 

もし時間があれば、

100の中からお気に入りの獅子像を

見つけるのもいいかも。

 

長春祠

 

先ほど「台中に繋がる道がある」と

簡単に書きましたが、

その道の工事は困難を極めたそうです。

 

全面開通する1960年までに

212名が命を落としました。

 

こちらの祠には、

殉職された方々が祀られています。

 

今こうして太魯閣を観光できるのも

文字通り命をかけて

道を作った方々のおかげです。

 

感謝の気持ちを込めて

お参りをしました。

 

志清亭の横にある調整池

 

あまり有名なスポットではないですが、

バスクリン入れましたか?と思えるほどの

エメラルドグリーンの水面は圧巻。

 

天気や水量によって

色は変わるそうなので、

綺麗な色が見られるかは運次第。

 

ここは車を停めるスペースがほぼなく、

バスなどで来る観光客は

窓から眺めるしかできません。

 

ここはまさに自転車のメリットである

機動力が活かせるスポットです。

 

燕子口

 

これぞ太魯閣(タロコ)!

 

と誰もがイメージするスポットが

ここ「燕子口」です。

 

ゴツゴツした岩肌や

渓谷の反りたち具合、

谷底を流れる美しい川。

 

 

燕子口が見せる自然の奥深さに

時間を忘れるくらい見惚れてました。

 

燕子口という名前が付けられたのは

文字通りツバメが春夏にやってきて

巣を作ることに由来します。

 

私が訪れた5月も、

何羽かツバメが飛びまわる姿を

見ることができました。

 

驚愕の事実に気づく

こんな感じで太魯閣のスポットを

何個か巡ったわけですが、

私はあることに気づいてしまいました。

 

 

ここ燕子口まで来ましたが、

太魯閣国立公園の終着点「天祥」まで

なんと距離的にまだ半分の地点。。

 

時刻はすでに16時を過ぎており、

終着点まで行って駅に戻るとしたら

さらに6時間はかかる計算。

 

いや、山奥で暗くなるとかムリムリ!

 

というわけで燕子口から

引き返して新城駅へと戻りました。

 

太魯閣を楽しみ尽くしたいなら

朝から訪れるのが良さそうです。

 

参考までに太魯閣国立公園の勾配は

燕子口の標高が約300m、

その奥の天祥は500m弱。

 

行きの道はずっと登りになるので、

体力・体調の調整は万全に。

 

台灣最美的風景是人

みなさんはこの中国語の言葉、

目にしたことはありますか?

 

日本語に訳すと、

「台湾で一番美しい風景は人」

 

見所たくさんの台湾の風景よりも

台湾の人たちの優しさが一番美しい、

という素敵なフレーズです。

 

これまでの道中でも感じていましたが、

渓谷風景の美しい太魯閣でも

台湾の人の「美しさ」に触れました。

 

砂卡礑(シャカダン)歩道の

駐輪場に自転車を停めていたとき、

一人のおばちゃんが話かけてくれました。

 

「自転車で来たの?え、台湾一周中?」

「ちょっとあんた!この日本人すごいわ!」

(あんた=旦那さん)

 

こうして原付バイクで太魯閣観光中だった、

素敵なご夫婦と少しばかりお話していました。

 

 

去り際に「水いるでしょ、あげるわよ!」

とペットボトルの水を2本もらいました。

 

その優しさにも感動しましたが、

原付バイクに2人密着して乗り込み

ラブラブで去っていく姿にほっこり。

 

人との出会いの美しさを感じられるのも

環島の醍醐味の一つです。

 

東大門夜市

 

イチバンのお気に入り夜市

さて太魯閣からまた鉄道を使って、

花蓮駅に戻ってきました。

 

宿でチェックインを済ませて、

いつも通り地元の夜市に向かいます。

 

数多ある台湾の夜市の中で、

私個人としてはここ花蓮の

「東大門夜市」が全台湾で一番好き。

 

 

花蓮駅から遠いのが難点ですが、

この夜市は敷地がとっても広い。

 

4つのエリアに分かれています

 

夜市といえば激混みで移動しづらい

なんてイメージがありますが、

東大門夜市はのんびり楽しめます。

 

道幅が広いのが嬉しい

 

そして何よりエモいのが、

ストリートミュージシャンによる演奏。

 

 

夜市のお店で買った食べ物を、

広場で演奏を聞きながら

腰を下ろしてゆっくり食べられる。

 

こんな楽しみ方ができるのは、

ここ東大門夜市だけじゃないでしょうか。

 

棺材板(棺桶パン)

ここで東大門夜市にある

オススメのお店を紹介します。

 

4つのエリアに分かれている東大門夜市の

自強夜市エリアの一番端にある

こちらの棺桶パン屋さん。

 

蔣家花蓮創意官財板

 

棺桶パンとは物騒なネーミングですが、

トーストをくり抜いて具材を詰め込む様が

棺桶のように見えることに由来します。

 

棺桶パン自体は台南発祥で

通常は中央にシチューを入れるところを、

このお店では様々な具材を入れてくれます。

 

メニューには牛肉・豚肉・鶏肉・エビ・魚など

 

注文後にもらうレシートに書いてある番号が、

電光掲示板に表示されたら取りに行きます。

 

これは以前(2022年)に撮った参考写真

 

いつも肉系の具を注文します。笑

この日は椒麻鶏肉(65元)を選びました。

 

ピリ辛に味付けされた鶏肉と、

卵・トーストのあっさりさがよく合います。

 

 

ちなみに紅茶一杯分が

無料で付いてくるのも

嬉しいポイントです。

 

東大門夜市は本当に広いので、

このお店の他にも魅力的なお店がたくさん。

台湾原住民の料理も楽しめますよ。

 

夜市には珍しく

いい雰囲気のバーもありましたが、

翌日のことを考えて自重しました。笑

 

 

花蓮を訪れたときには、

ぜひ東大門夜市に来てみてください。

 

今日のお宿

 

今日のお宿は東大門夜市から

およそ徒歩6分の場所にある、

こちらのお宿です。

 

Welcome Hostel

(Booking.comに飛びます)
 

小綺麗なバックパッカー宿、

という感じ。

 

ウッド調をベースとした内装が

落ち着ける雰囲気を醸し出しています。

 

4階建でエレベーターはないので、

消耗した足に階段はツラいかも。笑

 

1階には宿泊客が置いていったであろう、

謎の物資が溢れかえっています。

 

 

水回りはこんな感じ。

可もなく不可もなく

綺麗な状態ですね。

 

 

 

ベッド周りはこちら。

ベッド脇に鍵付きの収納棚があります。

 

 

無料でタオルを貸してくれるので

地味に助かりました。

 

あと、ランドリーはなかったので、

薄手のウェアだけシャワーで洗って

ベッド横に干しました。笑

 

1点だけ残念だったのは、

自転車を室内に置けなかったこと。

 

正面玄関の軒下に停められるので

雨が降っても凌げますが、

防犯性が気になる人は厳しいかも。

 

Welcome Hostel

1泊 416元 / ドミトリールーム(平日料金)

価格:★★★★★
接客:★★★★☆
立地:★★★★☆
施設:★★★☆☆
充電:★★★★★

個人的評価:4.2 / 5.0

 

【備考】
・自転車駐輪は屋外
・ランドリー設備はない
・ベッド脇に電源コンセントあり

 

※金額は変わる可能性あるため参考程度に

 

【Day 11】今日の出費・走行距離

コンビニで朝ご飯 160元
花蓮-新城区間の鉄道運賃(人間) 24元
花蓮-新城区間の鉄道運賃(自転車) 12元
Welcome Hostel 416元
夜市でスイカジュース 45元
夜市で麻辣臭豆腐 80元
夜市で棺桶パン 65元
 

合計 802元

= 日本円換算 3,609円 (1元=4.5円)

 

走行距離:119.09 km

= 累計距離:1,064.08 / 1,217.88 km

 

1,000キロの大台達成。

次の目的地は礁渓

 

 

  • この記事を書いた人

しんのすけ

1986年、愛知生まれ。アメリカの大学卒業。金融危機下でなんとか就職するも、会社の歯車として働くことに疑問を感じていた。その後「やりたいことをやる」という信念のもと、現在に至るまで7社5職種+独立・起業のキャリアを経験。プライベートでは易学の研究や中国語の勉強も。台湾が大好き。

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