環島

【環島 おまけ】ニッチな台北周遊 〜自転車素人なのに台湾一周〜

2023年12月14日

 

自転車による環島(台湾一周)を

13日間かけて達成したあと、

台湾滞在最終日は台北を周遊。

 

台湾に来るのは今回で6回目で、

行きたいと思う台北の観光地は

だいたい行き尽くした気がします。

 

というわけで、

この日はちょっと(?)ニッチな

台北の観光地を巡ることにしました。

 

深坑老街(シェンクンラオジエ)

 

美味しい臭豆腐で有名

台北から約10キロちょっとの場所にある

深坑(シェンクン)老街。

 

 

台北と宜蘭間の交易の際に

必ず通ることから栄えたこの街で採れる、

鉄分の少ない水は豆腐作りに最適。

 

このことから深坑老街は

豆腐の街としても知られています。

 

台湾の豆腐といえば、

そう、やっぱり臭豆腐ですよね。

 

メインストリート沿いには、

いたるところに臭豆腐のお店が並びます。

 

 

提灯やレンガで彩られた街の雰囲気は

まるで九份のようにノスタルジック。

でも個人的には九份より好きです。

 

日本人観光客の姿も見なかったですしね。

まさに穴場と言えるんじゃないでしょうか。

 

では早速、臭豆腐を食らいにレッツゴー。

 

ここ深坑老街の臭豆腐は、

臭さ控えめでとても食べやすいんです。

 

街を歩いていても、

あの独特で臭〜いにおいは

あまり感じません。

 

この日入ったお店はこちら。

 

黑人ㄟ店

 

メニューを見ると

見事に臭豆腐だらけ。

 

 

せっかくなので看板メニュー(招牌)の

炸臭豆腐をオーダーしました。

 

 

お〜、揚げたての臭豆腐!

中国語の「炸」は油で揚げるという意味なので

揚げ豆腐みたいなものですね。

 

日本のそれと違ってつゆに浸ってないので

サクサク感をダイレクトに感じられます。

 

 

うん、拍子抜けするほど全然臭くない!

ただの美味しい揚げ豆腐です。笑

添えられている漬物との相性も抜群。

 

臭豆腐を食べてみたいけど

「においが強烈で踏ん切りがつかない」

なんて、躊躇している人におすすめです。

 

深坑老街を歩いていると、

臭豆腐を試食するチャンスもあります。

 

この日は臭豆腐鍋の試食を発見。

早速試してみます。

 

 

 

うむ、やっぱり臭くない!

 

個人的臭豆腐の臭さランキングでは

臭豆腐鍋の臭さはトップクラスなのですが、

何ら問題なく食べられますね。

 

台湾人にとって臭豆腐は

「臭いほど美味い」と聞きますが、

こんなに臭くなくていいのでしょうか。笑

 

スイーツや雑貨屋さんも多い

深坑老街にはたくさんのお店があり、

もちろん臭豆腐以外も楽しむことができます。

 

まずはこちらのスイーツショップ。

 

老街頭炭焼豆腐霜淇淋

 

台湾スイーツの豆花もありますが、

ここの看板メニューは炭焼き豆腐アイス。

やっぱり豆腐系です。笑

 

 

お店の奥にイートインスペースがあるので、

そちらで休憩しながら食べることにします。

 

 

なぜか小学校風のスペース。

日本の学校風景とほとんど同じですね。

 

さてこちらが話題の炭焼き豆腐アイスです。

 

 

豆腐のマイルドさと炭焼きのほろ苦さとが、

アイスの甘さと程よく絡み合って美味!

環島で疲れた体に糖分が染み渡ります。笑

 

スイーツで一服したあと

雑貨屋さん巡りをしてみた結果、

いいなと思ったのはこちらのお店。

 

春風雑貨店

 

昭和っぽい雰囲気も素敵。

 

台湾の観光スポットの小物から

レアな台湾駄菓子まで。

幅広いジャンルの商品が並んでいます。

 

 

 

台湾のお土産を探すのにぴったりですね!

パイナップルケーキなどの定番土産に飽きたら

こういう雑貨もおすすめです。

 

私が購入したのは、

環島缶バッチと、

我が家の愛犬シュナウザーのステッカー。

 

 

いつかまた環島する機会を作れたら、

この環島缶バッチを鞄に付けて

環島中アピールしたいですね。笑

 

行き方

深坑老街への行き方は、

MRT文湖線「木柵駅」経由でバスに乗車、

という方法が分かりやすいです。

 

仮にMRT台北駅からの出発とすると、

深坑老街 行き方

台北駅

淡水線 大安駅 or 板南線 忠孝駅 で文湖線に乗換

木柵駅 下車

駅近くのバス停から以下いずれかのバスに乗車
(↑ Googleマップに飛びます)
660, 666, 679, 795, 819

深坑バス停 下車

となります。

上記ルートの所要時間は40〜50分ほど。

 

私も行きはこのルートでしたが、

帰りはある目的地に向かうべく

912番のバスに乗り込みました。

 

世界No.1のパン屋さんが台北に

 

呉寶春麥方店

深坑老街からバスに乗って35分ほど。

超高層ビルの台北101にほど近い、

信義松仁路口というバス停で下車。

 

 

相変わらずの迫力です。

 

ここには世界チャンピオンとなった

パン職人のお店があるらしいのです。

 

それがこちらのお店。

呉寶春麥方店

 

Googleレビューでも1500以上の件数で、

脅威の☆4.1超。

期待が膨らみますね。

 

パンだけに(爆笑)

 

それではレッツ入店!

 

世界を奪ったライチ&ローズパン

店内は日本人がよくイメージするようなパン屋さん。

そこに数十種類のパンが並べられています。

 

店内をくるくると見回って発見しました。

チャピオンパンを!

 

 

パンの名前は、荔枝玫瑰麵包。

日本語だとライチローズパン。

 

そして併記されている英語には

Litchi & Rose Champion Bread とあります。

英語表記だと急に王者の風格が漂います。笑

 

このパンのサイズ、

(小)と書いてありますが結構大きいです。

特に横幅がでかい。

 

人気1位の明太子フランスパンと比べてみます。

(チャンピオンパンが1位じゃないの意外でした笑)

 

 

うむ、子ども用自転車のサドルくらいあるかも。

さらに大きいサイズ(大)も売っていますが、

もはや原付のサドルと言っても過言ではない。

 

さすがにこの塊のままでは食べづらいので、

お店の人に頼めばカットしてくれます。

 

さて袋を開けてみると、

密閉されていたローズの芳醇な香りが

一気に開放されます。

 

そしてパンをひとかじり。

ドライライチの甘さと

クルミのサクサク食感が絶妙です。

 

トースターで表面をカリッと焼くと

さらに美味しいかも。

 

常温で3日、冷凍で14日ほど日持ちするので

日本に帰ってからじっくり味わえますね。

もちろんお土産にもGoodです。

 

想見你 聖地巡礼記

 

最後がこれでいいんですか?いいんです!

約2週間続いた思い出深い台湾旅行。

その最後を締めくくるのは、

そう!台湾ドラマの聖地巡礼です!

 

この環島中にも何度か訪れた、

大人気台湾ドラマ「想見你」の

撮影に使われたロケ地。

 

聖地巡礼記①と②

 

聖地巡礼記③

 

台北にも何箇所かロケ地があるので、

想見你の空気感をたっぷり味わってから

桃園空港に向かおうと思います。

 

聖地巡礼記 その④ 32カフェ

ドラマ序盤の最重要スポットが

32カフェという名前のカフェです。

 

主人公の女性は、

最愛の恋人を旅客機の墜落事故で

亡くしてしまいます。

 

その悲劇による心の傷が癒えないまま

2年の月日が経ったころ、

主人公の周りで不可解な出来事が起こります。

 

亡くなった恋人を思い出させる出来事に、

「まさか生きているのでは?」と

主人公は台北の街を奔走。

 

 

そしてたどり着いた場所が、

ここ「32カフェ」でした。

 

 

実際の場所もカフェ店舗なのですが、

店名は違いました。

 

好物 Spirit 咖啡

 

 

 

作中そっくりそのままの店内に、

 

「ウヒョーーー!」

「舅舅どこーーー!?」

(*舅舅=32カフェのマスター役の作中呼称)

 

とテンション爆上がり。

 

 

 

いろいろ書きたいけど

ネタバレは控えたい。。

 

もう全台湾好きに想見你を見てほしい!

Amazon Primeで見られるから見てほしい!

 

想見你(邦題:時をかける愛)

https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B08DKY1MJX/ref=atv_dp_share_cu_r

 

見たらこのカフェに来てほしい!(切実)

 

店内で謎にハイテンションの日本人は、

コーヒーとケーキセットで

心を落ち着かせましたとさ。

 

 

Googleレビューも高評価のお店なので、

とても美味しかったです。

 

聖地巡礼記 その⑤ 思い出のアパート

32カフェから徒歩3分。

閑静な住宅地の中、

屋上部分にそれはありました。

 

恋人が亡くなる前、

主人公と二人で甘い時間を過ごした

思い出のアパート。

 

 

それがここだぁ!

 

 

…思ってたより汚い(コラ)

 

しかし自分のカメラで撮った写真は

ストリートビューより汚く見えるので

Google先生の画像に任せます。笑

 

増築されたであろう大窓の白い部屋が

主人公たちの寝室。

その右側がリビングですね。

 

主人公たちの思い出を振り返りながら

台北の住宅地にポツンと立つ日本人。

 

近隣住民に何度かチラ見されました。

そら怪しいですよね。笑

 

この場所の付近には、

他にも作中に出てきたスポットがあります。

 

同棲を始める前に二人で道に迷ったシーン

 

 

別れ話のあと空港に向かう主人公を恋人が止めようとするシーン
(恋人は別便で主人公を追って帰らぬ人に)

 

想見你の登場人物たちと

同じ空間にいられた幸福を噛み締めながら

桃園空港に向かうことにします。

 

桃園空港で無料ラウンジ?

 

Airport Experience Zone

意外と知っている人が少ない

お役立ち情報を最後に1つ。

 

LCCなんかでありがちですが、

早朝・深夜のフライトまで

時間を持て余してしまう。

 

そんなお悩みを解消する(かもしれない)、

便利スポットをお知らせします。

 

桃園空港第1ターミナルにて

チェックインと出国審査を済ませたあと。

 

搭乗ゲートに向かう道のりの途中に、

ちょっと豪華な無料休憩スペースがあります。

 

 

 

階段を登って休憩区方面へ。

 

 

VIPラウンジの案内しかなくても

臆せずそのまま奥へ。

 

「やっぱり航空会社のラウンジしかないじゃん!」

と疑いながらももっと奥へ。

 

 

すると、開放的な入り口が現れました。

 

出入口の案内には、

"Airport Experience Zone 機場體驗區"

と書いてあります。

 

高級っぽいソファや座席がありますが、

ありがたいことに利用は無料。

 

午前6時から午後10時の間であれば、

シャワーも無料で使えます。

 

 

この日は朝5時前にも関わらず、

既に8割ほどの席が埋まっていました。

 

 

 

運が良ければ

ボックス席なんかも使えるんですけどね。

 

幸いにも空いているソファがあったので

朝6:45のフライトまでひと眠り。

 

空調が結構強めで寒かったので

羽織れるものがあると安心です。

 

台湾一周を終えて

 

環島という名の儀式

誰が言い出したのか分かりませんが、

「真の台湾人になるための3つの儀式」

というものが存在するらしいです。

 

「真の台湾人」になるには

  1. 玉山登山 :
    • 富士山より高い標高3952mの玉山に登る
  2. 日月潭を泳ぐ :
    • 風光明媚な湖で対岸まで3キロを泳いで渡る
  3. 自転車で台湾一周する:
    • 言わずと知れた環島

 

今回このうちの1つを達成したので、

晴れて33%台湾人となることができました。

100%台湾人になる条件エグいな。。

 

ちなみにこの儀式について

知り合いの台湾人に聞いたところ、

 

「そんなの知らない」

「じゃあ私は台湾人じゃないわ」

 

と一蹴されました。笑

 

台湾好きなら環島すべき

台湾にはこういう言葉があります。

 

「台灣最美麗的風景是台灣人」

(台湾で最も美しい風景は台湾人だ)

 

今回環島をしたことで

この言葉を強く実感し、

さらに台湾が好きになりました。

 

 

日月潭や太魯閣峡谷、

台東の山々と海岸線など

素敵な風景はいくつもありました。

 

しかし、そのどれよりも

台湾の人たちとのやり取りの方が

強く強く印象に残っています。

 

台湾好きであれば、

この台湾の最も美しい風景に

1度は触れてみてほしい。

 

そして私は2度目もやりたいです。笑

 

最後に

環島とはあまり関係ありませんが、

少し尊大に感じるだろう考え方を

最後に記したいと思います。

 

台湾が親日国という話は

誰もが聞いたことがあるでしょう。

 

しかし台湾について何も知らず、

「みんな日本が好きなんでしょ?」

とイメージだけで語る日本人がいます。

 

正直、私はこういう人に「台湾好き」を

自称してほしくありません。

 

日本が台湾を植民地として統治していたことに

良く思っていない台湾人もいます。

 

明治時代には日本人と台湾原住民とが

互いに殺し合った歴史的事件もあります。

 

日台の関係にはこうした負の面もある、

ということを少しでも知った上で

それでも台湾好きを自称できる人。

 

それこそが真の台湾好きなのかな、

と33%台湾人の私は勝手に思っています。

 

表面だけではなく、

良いところも悪いところも全部知って

その上でいい関係を続けられる。

 

日台間にこういった人たちが

増えていくといいな。

 

これで長くも短い

私の環島旅は終わりです。

 

次回作にご期待ください。笑

 

 

  • この記事を書いた人

しんのすけ

1986年、愛知生まれ。アメリカの大学卒業。金融危機下でなんとか就職するも、会社の歯車として働くことに疑問を感じていた。その後「やりたいことをやる」という信念のもと、現在に至るまで7社5職種+独立・起業のキャリアを経験。プライベートでは易学の研究や中国語の勉強も。台湾が大好き。

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