次の目的地、高雄までは
距離65kmと比較的ラクな行程。
時間の余裕もあるので、
この日は珍しく朝ごはん屋さんへ。
わたくし、台湾の朝ごはんが大好きでして、
特に蛋餅(ダンビン)という
もちもちのオムレツには目がありません。
いつものようにGoogleマップでチェックして、
吐司吐司というお店に行きました。
吐司は中国語でトーストを表す単語です。
字面から想像してしまうような、
汚い意味ではないのでご安心を。笑
蛋餅と豆乳という朝食黄金コンビのほか、
せっかくなのでトースト料理として
サンドイッチも注文。
なかなか美味しかったですが、
合計190元と値段は少し高め。
ちょっとおしゃれな外装ですし、
少し高級志向なのかもしれません。
何はともあれお腹も満たせたので、
ぶらり高雄へと向かうことにします。
マンゴーはしご
マンゴーアイス
お腹を満たしたと言っておきながら、
肝心なものをお腹に入れていませんでした。
マンゴーですよ、マンゴー。
台湾マンゴーの季節は5月〜7月で、
この日は5月12日。
ちょうど旬が始まったころです。
本場で食わねばどこで食う!
ということでまずマンゴーアイスを食すため、
太陽冰品 に来ました。
レビューも5,000件ほどあって☆4.5!
これは期待大。
台南駅と孔子廟の間くらいの場所にあり、
アクセスしやすいお店です。
注文方法も分かりやすく看板に書いてあり、
観光客にもやさしいですね。
店内で食べる 「内用」 を選んだので、
- 席を見つけて
- 紙のメニューに注文を書き込んで
- 列に並んでお会計&品物を取る
という流れになります。
朝っぱらだったのでお客さんも少なく、
すぐに提供されたマンゴーアイスがこちら!
もはや「マンゴーの動く城」
罪を感じてしまうほどに
たくさんのせられたマンゴー。
マンゴー自体の甘さが甘美すぎるため、
もはやアイスの甘さすら引き立て役です。
うむ、余は幸せじゃ!
マンゴーかき氷
幸せというものは、
満たされても満たされても、
尽きないものです。
マンゴーアイスはもちろん美味しかったのですが、
肝心のアイツを食べていないことに気づきました。
マンゴーかき氷ですよ。
マンゴーかき氷を食べずに
台南を去ることなんてできません。
で、訪れたお店がこちらになります。
莉莉水果店
孔子廟のすぐ近くにあります
先ほどのマンゴーアイスのお店に負けず劣らず、
レビュー6000件ほどで☆4.2!
この二大巨頭っぷりよ。
台南マンゴー界の翼くんと岬くんやで。
店名と見た目のとおり
こちらはもともとが果物屋さんでして、
マンゴー以外のフルーツもたくさん。
果物屋さんが提供するマンゴーが、
美味しくないことがあろうか。
いや、ない!
と、当時も謎のハイテンションだったので、
勢いに任せて3品も注文。
あれ、ここちょっと歪んで見えますね。
マンゴーかき氷のサイズが
ドリンクに比べてやたらデカいような…
実証結果:
手のひらよりデカい。
そういえば、3品注文するときに、
「かき氷は2人分あるけど大丈夫…?」と
お店の人にしっかり注意されていました、ハイ。
お店の人、ごめんなさい。
ちょっと引いてた意味が分かりました。
良い子は2人以上で、
あるいはお腹に余裕があるときに食べましょう。
もはや二郎系ラーメンのどんぶりサイズです。
後悔していても仕方ないので、
ひとまず実食!
う、ウマ甘いー!
氷はジャリジャリ系とふわふわ系の、
ちょうど中間くらい。
いいとこついてくるじゃあねぇか。
そしてこちら、メニュー名は「芒果牛乳冰」で、
果物としてのマンゴーはもちろん
練乳やマンゴーソースも絡み合っています。
なにしろサイズがサイズなので
次第に飽きが来てしまいますが、
そんなときの救世主もスタンバってます。
① ドライマンゴー
② 青マンゴーの漬物
③ カットライム
特に青マンゴーは衝撃的でしたね。
酸っぱしょっぱい感じで、
甘さと上手く中和されて爽快感を演出しています。
この日は、朝ごはん→マンゴーアイス、
からのドでかマンゴーかき氷でしたが
しっかり完食しました。
でもお腹の中が水分でちゃぽんちゃぽんです。
自転車漕いで消費するとしましょう。
古都・安平(アンピン)へ
台湾史における最重要スポットのひとつ
台南は「台湾の京都」と言われるくらい
歴史深い街として知られています。
なかでも安平(アンピン)という地域は
その昔は大員(ダイワン)と呼ばれていて、
「台湾」の語源となったという説があるほどです。
港街として発展してきた安平ですが、
台湾がオランダに統治されていたころ、
17世紀に建てられた建築物が残っています。
いわゆる大航海時代における、
ヨーロッパ諸国によるアジア進出が背景ですね。
今回は時間の関係で入場しませんでしたが、
オランダ人統治時代のお城「安平古堡」を拝観できます。
安平老街というオールドストリートもあり、
こちらは台湾独特の地元感あふれるスポット。
安平老街
目的なくぶらぶらと練り歩くだけでも
台湾南部の熱気を感じられる、
気持ちの良い街並みです。
想見你 聖地巡礼記③「白糖粿のお店」
ここ安平にも台湾ドラマ「想見你」で
撮影に使われたロケ地があります。
聖地巡礼記①と②はこちらDay5の記事から。
主人公の男子が下校中に
白糖粿という軽食を買い食いをするシーン。
ドラマ作中
聖地巡礼
アングルからバイクの位置までバッチリ。
残念ながら白糖粿のお店は営業していませんでした。
ちなみに白糖粿というのは台湾の駄菓子で
給食の揚げパンの中身がポンデリング、
みたいなお菓子です。
え、分かりづらい?
簡単に言うと、
外はさくさく、中はもちもち、
という揚げたお菓子ってことです。
これ、めっちゃ美味しいので
安平に来たらぜひ食べてください。
台南以外にもあるそうですが、
あまり見かけません。
個人的には数ある台湾グルメのなかで
この白糖粿が一番好きです。笑
安平ではこのお店がオススメ。
オランダ統治時代のお城「安平古堡」の近くです。
味珍白糖粿
☆4.9ってすごすぎ
揚げたあとに粉をかけてくれるのですが、
迷ってしまうくらいたくさんフレーバーがあります。
どのフレーバーを選ぶかによって
少し値段が変わりますが、
高くても45元(約200円)くらいです。
個人的にはタピオカに続いて、
この白糖粿ブームが日本で発生してほしいくらい。
揚げ&砂糖なのでカロリーを気にしたら負けですが、
その分、悪魔的おいしさなのでぜひご賞味あれ!
海沿いの気持ちいいルート
安平は今風に言うと
いわゆるウォーターフロント、
川や海に面している街です。
安平から高雄に向かうため、
さらに南下していこうとすると
川や海沿いを走ることになります。
この爽快感がまたイイ!
こんな風にたそがれちゃうくらいイイ!
実はお腹の中のマンゴーたちが
暴れ回ってたので休憩しているだけですが。笑
この日は波が穏やかで風もなく、
気持ちよくスイスイっと走ることができました。
高雄到着
龍虎の口と尻を通る
安平から3時間ほど漕げば、
高雄に到着できました。
とりあえず高雄で有名なスポットに、
真っ先に寄ることにしました。
こちらの 龍虎塔 です。
それぞれ龍と虎の塔には
口とお尻に出入り口があり、
そこを通って塔の反対側に行けます。
しかし決まった順路があり
龍の口から入り虎の口から出る
というルートを必ず通らなければいけません。
これは中華思想にもとづいています。
最も気品ある動物とされる龍から入り
荒々しさの象徴である虎から出ることで
吉を呼び込み災いを祓うと考えられています。
看板にも書いてある
また、龍虎塔の前には、
ジグザグと折れ曲がった橋があります。
この造りには魔除けの意味があり、
魔物は真っ直ぐにしか動けないという
中華思想からくる考えです。
ちなみに普段はこの龍虎塔に登ることができて
塔の上から高雄の風景を見渡せるのですが、
この日は塔の老朽化によって残念ながら禁止。
しばらくの間、補修工事に入るそうです。
南の人は温かい
龍虎塔をあとにして、
高雄駅周辺を通ってお宿に向かいます。
やはり国際空港のある高雄は栄えていて、
高雄駅周辺の道路がめっちゃ広い。
その分、原付バイクの交通量もすごい。
とある交差点で信号待ちをしていたところ、
隣にいた原付のおじちゃんが何かに気づき
私に向かって叫び出しました。
シエダイソンカイラ、シエダイ!シエダイ!
ひぇえ、しえだいって何やの〜?
と恐る恐るおじちゃんの方を見てみると、
何か長州力に似とる!
じゃなくて、
何やら私の足元を指さしていらっしゃる。
自分を足元を見てみて納得。
あ、靴紐がほどけてたのを教えてくれたんか!
わざわざ教えてくれるなんて
めっちゃいいおじちゃんやん。。
イマイチ私に中国語が通じていない様子から
「日本人嗎?」と察してくれて、
信号が変わるまでしばしご歓談。
青になる直前で靴紐を結ぶため、
私はいったん歩道に入ることを伝えて
おじちゃんにお礼とお別れを告げます。
靴紐を結び直して再スタートした私は、
「やっぱり台湾の人は優しいなぁ」と
しみじみ思うのでした。
で、終わると思うやん?
ほんわか気分で走っていたところ、
先に行ったおじちゃんが歩道で手を振っとる!
自転車こっち寄せろって手を振っとる!
ひぇえ、今度は何やの〜?
長州力似のおじちゃんの話を聞いていると
以前はテレビカメラマンの仕事をしていて、
日本にも行ったことあるそうな。
しかもおじちゃんも若いころは
自転車で国内外を周遊していたとのこと。
嬉し懐かしの表情で、
そのときの写真をスマホで見せてくれました。
そしておじちゃんはおもむろに、
「LINEある?交換しよ」と提案。
台湾で
LINE交換
相手はおじちゃん
(字余り)
もちろんOKと伝えて
LINE交換して一緒に写真も撮りました。
今では長州力似のおじちゃんと、
毎朝おはようのLINEを送り合う仲になりました。
(おはよう以外はあまりやり取りしない謎の仲)
六合夜市
おじちゃんに2度目の別れを告げて、
辿り着きました高雄のお宿。
チェックインを済ませて
自転車を置かせてもらい、
地下鉄で向かう先は夜市。
高雄は地下鉄があるから便利よね。
降りる駅は、かの有名な美麗島駅。
え、どんな駅かって?
この写真を見たら分かるかも。
2012年に「世界で最も美しい地下鉄駅」の
2位に選ばれたステンドグラスが美しい駅です。
ステンドグラスの色が変化する
光のショーが1日数回行われているので、
時間を確認した上で見ていくのもいいですね。
その美麗島駅を降りて徒歩ものの数分、
六合夜市 に着きました!
ここの夜市は個人的な思い入れが強くて、
台湾で初めて来た夜市がここでした。
あのころは全然中国語が分からなかったので、
どのお店でもビビりながら注文してました。
(いや、今もビビってますけど)
ここの夜市のオススメは、
何といっても水餃子!
こちらの 方記水餃 で食べられます。
注文は1人最低10個から、という
融通の利かなさに納得できない人が多いようで、
残念ながらレビュー☆は高くありません。
あと、1個5.5元(6元に値上がりしたらしい)という
値段も高く感じる人が多いみたい。
でも味は間違いなく美味しいです。
日本で食べるような水餃子とは違い、
中から肉汁が溢れてくる様は、
もはや小籠包に近い食べ物。
10個注文しましたが、
ペロッと平らげてしまいました。
あとはパパイヤミルク(木瓜牛奶)を買って、
お宿に戻ります。
このお店も六合夜市では
老舗として有名です。
※持ち帰りするとき、高雄に限らず台湾の地下鉄は飲食禁止なので注意です
今日のお宿
今回のお宿は美麗島駅よりたった1駅、
中央公園駅という駅から徒歩数分のこちら。
(Booking.comに飛びます)
なかなかの大型民宿でして、
確か9階建てくらい+屋上でした。
(階数は不確かです)
しかも地下にカラオケ施設もあるらしい。
同じタイミングで少年少女サッカーチームが
団体として泊まっていたので
合宿でも使えるくらいの規模ですね。
接客はマニュアル通りの流れ作業で、
人情味的なものはなかったですが
可もなく不可もなく、という感じ。
施設は全体的に綺麗で清潔。
ベッド側にも電源コンセントがあり便利。
USBの穴しかない民宿もあるのでありがたい。
ただ、、ドミトリータイプの部屋の、
しかも上段のベッドに限ったことですが、
「これはちょっと…」ってところを2点だけ。
その① ベッド横のカーテンの長さが足りてない
カーテンの長さが足りてないので
幅いっぱいにカーテン引いてもライトに照らされます。
下段のベッドは全隠れできてたようです。
その② 上段ベッドへの階段がスーパーモデル仕様
これはめちゃくちゃ衝撃的でした。
この階段の幅は狭すぎる。
これを通らないと上段ベッドにたどり着けない
普通体型の私ですが、
体を横にしないと通れない狭さ。
上段ベッドを使うためには
ダイエットが強いられるレベル。
これ普通にクレーム来るのでは。。
結論としましては、
運悪く上段ベッドに当たらなければ
とてもいい民宿です。
1泊 550元 / ドミトリールーム(金曜夜 料金)
価格:★★★★★
接客:★★★☆☆
立地:★★★★★
施設:★★★★☆
充電:★★★★★
個人的評価: 4.4 / 5.0
【備考】
・自転車は屋内に駐輪可
・個別の鍵付きロッカーあり
・洗濯機(50元)、乾燥機(金額は乾燥時間次第)完備
・屋上に物干し竿あり
※金額は変わる可能性あるため参考程度に
【Day 6】今日の出費・走行距離
朝食 190元
マンゴーアイス 140元
マンゴーかき氷 180元
フルーツ盛り合わせ 60元
ミルクティー 35元
白糖粿 35元
Uno Backpackers Inn 550元
地下鉄1駅分往復 34元
水餃子 55元
パパイヤミルク 50元
洗濯 50元
合計 1,379元
= 日本円換算 6,206円 (1元=4.5円)
走行距離:65.20 km
= 累計距離:567.71 / 1,217.88 km
次の目的地は墾丁!