離(り)について
キーポイント
☲(離・り)は「火」を表します。上爻下爻の陽が中爻の陰をはさんでいる様より「外は明るく、中は暗い」といった火の事象を見て取れます。
性質
☲(離)の爻の並びが「2つの離れているものが1つのものをはさんで向かい合う」という状態であるから、離別・離散などの「離」の意も持ち合わせます。火元から離れてほかに燃え移っていく火のように、「離」は何かから離れていく一方で、別の何かにつくという性質を表しています。
象意・関連ワード
太陽、明、智、学問、心、熱、光、美、名誉、装飾、発見、文章、移、性急
離の占考
方位
南
十干・十二支・九星
十干:丙、丁
十二支:午
九星:九紫火星
天象
晴天、猛暑、暖かい日
季節
夏
時間
午前11時から午後1時までの2時間
人物
次女、中女、美人、貴族、文化人、芸術家、学者、有名人、芸能人、警察、裁判官、革命家、新聞記者
性格
博学、目立つ、多情、見栄っ張り、移り気、逆上、派手、浮気
人体
目、神経、血球、乳房
動物
雉、孔雀、熱帯魚、かに、えび、貝類、蛍、蝶
事物
美術品、絵、文書、印刷機、めがね、カメラ、電気器具、意匠、マッチ、ライター
場所
陽当たりがいい土地、名勝地、華やかな街、図書館、裁判所、警察署、学校、灯台
状態
美しい、明るい、熱い、乾いた、中が柔らかい、くっつく、センスのある、上がっていく
数
易数:三
五行(火):二、七
色
赤色、紫色
物価
上昇傾向だが浮動あり
病気
目の疾患、心臓・血の諸病、神経系統の疾患、やけど、乳房の疾病、便秘、熱
病勢
熱が上昇する、急激な変化、不安定
(参考:鹿島秀峰「現代易占詳解」ほか)