八卦

2. 兌(だ) -易経・八卦-

2020年8月17日

兌(だ)について

キーポイント

☱(兌・だ)は上爻の陰爻を水面と見立てて「澤」を表している卦です。☵(坎・かん)も水の象徴ですが、兌は止水・坎は流水という違いがあります。

 

性質

下爻・中爻の安定した陽爻の上に陰爻が乗り、安心して楽しむことができることから、兌の性質は「悦び」とされています。また、体の部位で言うと☰(乾)が頭部であり☱(兌)が口であることにより、口を開けて笑ったりおしゃべりしたりする様も表しています。

 

象意・関連ワード

悦び、慶び、親密、雄弁、従う、娯楽、不足、狭量

 

兌の占考

方位

西

 

十干・十二支・九星

十干:庚、辛

十二支:酉

九星:七赤金星

 

天象

雨が降りそうな天気、湿度が高い、西風

 

季節

中秋

 

時間

午前5時から7時までの2時間

 

人物

少女、講師、教授、通訳、外科医、歯科医、噺家、声優、アナウンサー、水商売

 

性格

親切、愛嬌、おしゃべり、皮肉

 

人体

口、歯、舌、頬骨、咽喉、肺、女性器

 

動物

羊、鶴、水鳥、子犬、猫、小動物、川魚

 

事物

飲食物、グラス、貨幣(紙幣)、刀剣、カードゲーム類、玩具、冷蔵庫、花瓶

 

場所

澤(沢)、沼、溝、湖沼、プール、倉庫、行楽地、イベントスペース、飲食店

 

状態

可愛らしい、魅力的な、色気のある、湿っている、安い、壊れている

 

易数:二

五行(金):四、九

 

白、金、赤

 

物価

低いところで停滞、あるいはさらに下降

 

病気

口腔内の疾患、肺の疾患、消化器系統の疾患、腎臓・膀胱の疾患(止水の意より)、性病、怪我・外傷

 

病勢

軽症の場合を除けば、病気が止まっている状態とされて早い回復は望めない

 

(参考:鹿島秀峰「現代易占詳解」ほか)

 

  • この記事を書いた人

しんのすけ

1986年、愛知生まれ。アメリカの大学卒業。金融危機下でなんとか就職するも、会社の歯車として働くことに疑問を感じていた。その後「やりたいことをやる」という信念のもと、現在に至るまで7社5職種+独立・起業のキャリアを経験。プライベートでは易学の研究や中国語の勉強も。台湾が大好き。

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