震(しん)について
キーポイント
☳(震・しん)は雷の卦です。中爻と上爻による陰の気を、下爻の陽が下から押し上げて震わせている意を表しています。
性質
二陰のなかに一陽が生じたことから、ものごとの始まり、あるいは前進といった勢いのある性質です。
象意・関連ワード
疾、進、起動、奮励、勇気、意欲、覇気、即決、独断、無礼、軽挙
震の占考
方位
東
十干・十二支・九星
十干:甲
十二支:卯
九星:三碧木星
天象
雷雨、落雷、地震、地滑り、噴火
季節
春の訪れを告げる三月、草木の芽が地下から地上へ出てくる時期、蕾の時期(草かんむりと雷)
時間
午前5時より7時までの2時間
人物
君子、長男、後継者、成人、青年、活動家、協力者、技術者(特に電気関係)
性格
明朗活発、若々しい、多忙、騒がしい、早口、誇張、生意気、短慮
人体
足、肝臓、神経、筋
動物
鷲、鷹、速く飛ぶ鳥、よく鳴く鳥
事物
若芽、花、草、電気製品、電話、楽器、銃、大砲、爆弾、電車、自動車
場所
春の野、田畑、庭園、騒々しい場所、青物市場、線路、戦場、発電所
状態
生き生きとした、騒がしい、元気な、勢いのある、激しい、健やかな、勇ましい、大げさな、びっくりする
数
易数:四
五行(木):三、八
色
青色、碧色
物価
急激な上昇、ただし長続きしない
病気
精神病、肝臓の疾病、足の疾患、外傷(交通事故に注意)
病勢
突発的に悪化するもすぐに平静に戻る、ただし油断せずに安静は必要
(参考:鹿島秀峰「現代易占詳解」ほか)