六十四卦

16. 雷地豫(らいちよ) -易経・六十四卦-

2020年9月22日

キーポイント

地(☷)の下の雷(☳)が地上に出て、志を遂げることを表しています。

春陽の気が地上に出て悦び楽しむように、思い通りになることで楽しくなる卦です。

ただし、同時に不用意になりがちで最後に痛い目を見てしまうこともあります。

自分のすべき事を怠らないように注意しましょう。

 

雷地豫(らいちよ)について

卦辞(雷地豫の概要)

侯(きみ)を建て師(いくさ)を行(や)るに利あり。

君主を立てて軍隊を動かすのに良い。

 

六十四卦における配列(序卦伝)

大いに有してよく謙であれば、かならずよろこぶ。ゆえにこれを受けるに豫をもってする。

(火天大有と地山謙によって)大いに有し、そして謙遜する者は、必ず悦びを得る。ゆえにこれを受けるに豫をもって表す。

 

雷地豫の占考

関連ワード

悦楽、娯楽、怠り、予め備える。

 

運勢

新しい目標に向かって活発になる時。

これまで塞がってきた運気が開かれ、充実してくる。

また、自分の境遇に変化が訪れる時でもある。

楽しさゆえに、やるべきことを怠りがちになるため、辛抱強さを忘れないようにすること。

 

願望

急ぐと失敗する。何事も控えめにすれば叶う。

辛抱と用心を心掛けると良い。

新しいことは発展するが、これまで勢いがあったものは後退しがち。

 

恋愛・関係

滞りが解消されて互いに悦び楽しむ仲に。

悦楽を優先させて生活のリズムが乱れがちになる。

とにかく楽しい時だが、多角関係によるトラブルには注意。

 

結婚

順調に進めば縁談まとまり、調和して悦びを得る。

ただし気を付けないと、婚後に家庭内のことが疎かになり落ち着きは得られない。

家庭を持ったときを想定して相手を見極めること。

 

性格

内はおだやか、外は行動的。

遊び好き、怠け癖あり。

 

事業・方策

発展策を大いに講じると良い。

宣伝や広告など、PR活動を積極的に行うと良い。

好調を理由に油断すると不振のもと。

 

住居

外見は良いが中身は良くない。

チャンスがあれば移転は可。

 

相場

上昇する勢いのままに大いに動く時。

ただし油断していると元に戻るため、楽観しないこと。

 

旅行

楽しい旅行になるが、遊びすぎに注意。

 

病気

胃がん、食道がん、内出血など。

急変しやすいが回復も早い。

 

雷地豫の爻辞

※爻は下から数え、九は陽・六は陰を表す
 (例えば「初九」は一番下の陽の爻のこと)

初六

鳴(めい)豫す。凶なり。

(悦びに耐えられず、浮ついた気持ちから思わず大声を出してしまう。このような傲慢な態度は凶となる。)

→ 力量不足でありながら多くを望んで失敗する。他人を頼りすぎず、自分の力量を認識して事に当たると無事。

 

六二

石に介たり。日に終えず。貞(てい)にして吉なり。

(陰爻陰位で中正を守っており、周囲が悦びにおぼれているときにしっかり身を守っている。その姿は石のようである。そうした思慮は聡明で、一日を終える前に吉凶のの兆しを見極めることができる。正道を守っているため吉。)

→ 背伸びすることなく分相応であることをしっかり守れば幸運を得る。新しいことに手を出してはいけない。

 

六三

盱(く)豫す。悔ゆ。遅ければ悔いあり。

(強力な爻である九四を上目遣いで機嫌をうかがっている。そうすることで自分も悦びにひたることができるが、やがては後悔することになる。悔い改めることが遅れれば、本当に後悔しなくてはいけないようになる。)

→ 地道な努力を怠り、足元がおろそかになる。他人をうらやんで自分の力量をわきまえずに失敗する。

 

九四

由(ゆう)豫す。大いに得るあり。疑うなかれ、朋(とも)盍簪(あいあつま)る。

(九四によって悦びを得ている。得るものも多い。誠を尽くして人を疑わなければ、同じ志の人々が集まり助けるだろう。)

→ 力量がある上に、周囲からの期待を集めて功績を立てる。誠意をもって事を遂行すると良い。ただし、援助を求めずに自分一人で行うと疑われる。有力な仲間を集めることで発展する。

 

六五

貞(てい)にして疾(や)む。恒(つね)に死せず。

(君位にあって正道を守っているが、剛強の臣下である九四に制せられている。この状況は重病人に等しい。死なずに済んでいるようなものである。)

→ 力量のある部下に不快な思いをする。地位はあっても他人からの信用は薄い。プライドは捨てて部下に一任する方が良い。

 

上六

冥(めい)豫す。成るも渝(かわ)ることあり。咎(とが)なし。

(悦びに昏迷することがあっても、変われる可能性はある。悔い改めれば咎めはない。)

→ 盛運による油断から得たものを失うことがある。自分の力量や物事の本質を見つめなおし、分相応のことに注力すること。

 

(参考:鹿島秀峰「現代易占詳解」、本田濟「易」ほか)

  • この記事を書いた人

しんのすけ

1986年、愛知生まれ。アメリカの大学卒業。金融危機下でなんとか就職するも、会社の歯車として働くことに疑問を感じていた。その後「やりたいことをやる」という信念のもと、現在に至るまで7社5職種+独立・起業のキャリアを経験。プライベートでは易学の研究や中国語の勉強も。台湾が大好き。

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