兌(だ)について
キーポイント
☱(兌・だ)は上爻の陰爻を水面と見立てて「澤」を表している卦です。☵(坎・かん)も水の象徴ですが、兌は止水・坎は流水という違いがあります。
性質
下爻・中爻の安定した陽爻の上に陰爻が乗り、安心して楽しむことができることから、兌の性質は「悦び」とされています。また、体の部位で言うと☰(乾)が頭部であり☱(兌)が口であることにより、口を開けて笑ったりおしゃべりしたりする様も表しています。
象意・関連ワード
悦び、慶び、親密、雄弁、従う、娯楽、不足、狭量
兌の占考
方位
西
十干・十二支・九星
十干:庚、辛
十二支:酉
九星:七赤金星
天象
雨が降りそうな天気、湿度が高い、西風
季節
中秋
時間
午前5時から7時までの2時間
人物
少女、講師、教授、通訳、外科医、歯科医、噺家、声優、アナウンサー、水商売
性格
親切、愛嬌、おしゃべり、皮肉
人体
口、歯、舌、頬骨、咽喉、肺、女性器
動物
羊、鶴、水鳥、子犬、猫、小動物、川魚
事物
飲食物、グラス、貨幣(紙幣)、刀剣、カードゲーム類、玩具、冷蔵庫、花瓶
場所
澤(沢)、沼、溝、湖沼、プール、倉庫、行楽地、イベントスペース、飲食店
状態
可愛らしい、魅力的な、色気のある、湿っている、安い、壊れている
数
易数:二
五行(金):四、九
色
白、金、赤
物価
低いところで停滞、あるいはさらに下降
病気
口腔内の疾患、肺の疾患、消化器系統の疾患、腎臓・膀胱の疾患(止水の意より)、性病、怪我・外傷
病勢
軽症の場合を除けば、病気が止まっている状態とされて早い回復は望めない
(参考:鹿島秀峰「現代易占詳解」ほか)